営農教室

 今年は記録的猛暑となり、稲の生育が早まったため、すでに稲刈り作業が行われています。高品質・良食味米生産は土づくりが基本です。収穫後の稲ワラ・籾殻を活用して積極的に土づくりを行いましょう。

深耕のススメ

耕深が浅いと、根群形成が浅くなり、貧弱になります。貧弱な根群では、大きな気象変動にも耐えられず、稲体の活力が低下して、登熟期に養分を籾に転流(運搬)できなくなってしまいます。
15p 以上の作土深を目標に毎年少しずつ深く耕しましょう。

 

秋耕の効果

秋鋤き込みは、土壌の保水性や生育後期の窒素供給力を増加させ、異常気象下における稲の抵抗性向上、登熟向上による高品質・良質味米の安定生産に欠かせません。また、初期生育の窒素飢餓を軽減し、根腐れの原因となる硫化水素の発生を抑える効果があり、初期生育の確保にも役立ちます。
籾殻は非常にゆっくり分解され、鋤き込んでも生育への悪影響はありませんので、稲ワラと一緒に全量鋤き込みましょう。

 

分解の促進

 稲ワラ等を分解する土壌微生物は、15℃以上の地温で活発に活動します。秋鋤き込みは、腐熟を促進するため地温の高い10月中旬頃までに行いましょう。
分解の促進には、ちょうど堆肥を作るような水分条件(50%程度)が必要です。また、粒子が小さくなって、通気性が少なくなれば分解が進みません。雨が降り、程よい水分状態となるよう粗めに鋤き込み、適度な大きさの土塊を作るように心がけましょう。
土づくり資材を併せて活用することにより分解が促進されます。

 

秋から始まる雑草対策

 昨今の稲作は、高温化で推移するため、残草が多く目立ちます。
主に種子で繁殖する一年生雑草(ヒエ・コナギ等)は、稲ワラ等の分解により発芽するため、秋耕して稲ワラの分解を秋にしておけば発芽を抑制できます。
主に、塊茎で発芽する多年生雑草(オモダカ・クログワイ等)は発生期間が長く、秋に翌年の栄養分を蓄積しますので、秋耕により雑草の地上部を埋没したり、茎や根を切断することで塊茎の形成を抑えることが出来ます。
また多年生雑草の塊茎は低温や乾燥に弱いので、塊茎を掘り出し、地表面にさらすことで、塊茎量を減らす効果があります。

 

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