営農教室

記録的猛暑で…

管内の1等米比率
  コシヒカリ てんたかく てんこもり
入善町 47.2% 68.4% 100%
朝日町 45.6% 64.5% 95.4%
合 計 46.0% 65.5% 97.4%

 JA管内の1等米比率は、てんたかくが56 %、てんこもりが97.4%、主力品種であるコシヒカリについては、46.9%となっています。(集荷状況99%)
今年度は、田植え後、分げつ期が高温で推移したことから茎数、草丈ともに順調に生育し、平年値を上回りました。また、中干しの徹底や70株植えにより適正な一穂籾数へ誘導することができたことから、収量は平年並みとなりました。しかし登熟期間に記録的猛暑となり、コシヒカリの品質が特に著しく低下しました。
各品種の主な格落ち要因は、心白粒がもっとも多く、次いで基白粒、乳白粒などによる白未熟粒、次にカメムシによる斑点米となっています。

対策のカギは土づくりにあり

 近年は夏に異常高温が続き、白未熟粒の発生が顕著になっています。
白未熟粒は登熟期が高温に推移したときに稲体の活力が低下しデンプンの転流(運搬)が阻害され、蓄積不十分な箇所が乳白状となることで発生します。また気温だけでなくフェーン現象(高温・乾燥)によっても発生します。
白未熟粒の発生を防ぐには、高温下でも稲体の活力を維持する対策を講じる必要があります。その対策として地力の向上や作土層の確保といった高温に負けない稲体を育てる土づくりが重要になります。

土づくりのポイント

秋耕の実施…

 秋耕と春耕の2回起こしを深耕で行い20p の作土層を確保しましょう。ヒエの多いほ場には石灰窒素( 20s/ 10a)を施用し、秋耕しましょう。ニカメイチュウの越冬数を減らす効果があります。作土層を深くすることにより、根圏域が広くなり根が十分に発育できるので気温や水分変化の影響を受けにくくなります。また、生育後半の秋落ちを防ぎます。なお、秋耕後は、排水溝を設置し排水をよくしておきましょう。


秋耕と春耕の2回実施を

ケイ酸質資材の施用…

 ケイ酸質資材は根の酸化力を高め、根腐れや倒伏の防止、病害虫に対する抵抗力を高めます。土中のケイ酸含量は、資材の施用を中断すると急速に低下しますので、継続的に施用しましょう。

有機物の施用…

 腐植は土壌の透水性、保水性、通気性を良くし、養分の保持力を向上させます。土壌の栄養分が豊富になればそれをエサとする微生物が増加し、地力が高まって異常気象に強い稲体を育てる土壌になります。
腐植を増やすために籾殻や稲わらのすき込み、牛ふん堆肥(1〜2t/10a )、鶏ふん(120〜150s/ 10a)など有機物の施用を積極的に行いましょう。

病害虫

●ニカメイチュウ

 昨年に引き続き、秋耕の徹底、苗箱施薬剤、フェロモントラップによる発生状況の調査、鞘枯れ調査などのニカメイチュウ対策を実施した結果、徐々にニカメイチュウの被害は減少傾向にあります。今後も継続してニカメイチュウ対策を行っていきます。

 
     ニカメイチュウの幼虫               成虫のニカメイガ

●イナゴ・バッタ

 イナゴ・バッタ類の発生が朝日町を中心に増加傾向にあります。今後の発生状況を見て適宜、防除などを呼びかけていきます。

 幼虫のイナゴ

●カメムシ

 今年はカメムシも多く発生しており、出穂直前と穂揃期の2回防除を行いましたが、斑点米が発生し、白未熟粒に次ぐ格落ち要因となりました。
カメムシは成虫で越冬しますので、来年のために除草を行い、カメムシが越冬しにくい環境づくりに努めましょう。

来年以降も暑い夏が予想されます。気象変動に負けない高品質みな穂米生産を目指して地力を高めましょう。


発生しにくい環境づくりを

 

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