みな穂管内でのにんにくは、年々品質が向上し市場評価が高くなっています。取り組みの現状を紹介します。

みな穂産ニンニクの現状

JAみな穂管内での出荷用ニンニクは今から5年前、市場向け加工用として15人、面積2ヘクタールでスタートしました。品種は、上海早生で収穫量、品質は良く、入善朝日の土壌でも十分栽培出来ると証明されたのですが、乾燥不足による黒カビの発生、根切と皮むきの難作業、加工用のため価格が安く収支がマイナスと問題点も多く、年々生産者、面積とも減少しました。
今年度の生産者数は6人、面積は約1ヘクタールと当初から半減という現状ですが、現在の生産者は、高品質、高価格を目標に、問題点を徐々に解決し、昨年から収支も向上するようになってきました。また、家庭菜園での自己消費用、黒ニンニク用として栽培する方も年々増加しています。

品種と品質による価格の例(㎏)
品種 平均価格 10aあたりの製品量
上海早生 600円 230㎏
ホワイト六片 1500円 300㎏
にんにくの1a当たりの平均収入  3~4万円

改善①
価格の上昇を狙い品種と出荷先の変更

 当初は加工用として県外工場の指定する品種「上海早生」を栽培していました。しかし、加工用という事もあり出荷価格が安いため、販売先を変更し、必要とされる品種を模索しました。
その結果、県内の市場へ生食用で、国内有名品種のホワイト六片へと転換を図り、平均販売価格は倍増することが出来ました。

改善②
カビ対策、乾燥の徹底

 ニンニクは通常収穫した後、納屋の軒下につるしたり、育苗ハウス内で乾燥したりする自然乾燥が主流でした。しかし、それらの方法では乾燥時間もかかるため能力に限界があり、カビが高確率で発生し、販売も保存もできない状態が多発していました。また、乾燥に時間がかかると、価格の高い旬な出荷時期に間に合いません。そこで、JAの乾燥施設で温風を当てるなどし、すばやく均一に乾燥を行い、カビの発生を抑え、乾燥日数も短縮する事が出来ました。

←JAの乾燥施設で乾燥されるニンニク


改善③
皮むきと根切作業の工夫

 ニンニクは乾燥を終えると出荷のため、皮を剥き、根っこを除く作業に入ります。ここで問題となるのは、根っこを除く作業です。ニンニクの根は乾燥すると木の様に硬くなり、専用のナイフで削る作業は、数をこなすと手が痛くなり忍耐が必要となります。そこで面積の大きい方は、ドリルを独自で改造した物や本場青森から根切機を導入し作業を機械化しました。

今後の課題と展望

課題①
品質と大きさの向上


硬い根を処理する「根切機」

 ニンニクを出荷する際は選別を行います。皮の破れていない着色の少ない白いものがA品となり販売価格も高くなります。皮が一部破けている、着色のあるものなどはB品、ばらけたものや、皮が大幅に破けているものはC品となり販売価格は下がります。サイズは3L、2L、L、M、S,極小と6段階に選別します。大きいほど価格は高くなり、出荷の際は、選別板を参考に品質と大きさごとにネットに詰めて出荷します。

課題②
乾燥のスピードアップ

 ニンニクが高価格で出荷できる時期は7月上旬~8月中旬頃で、この時期を過ぎると本場の青森県産や香川県産が出回り、県内産の価格が安くなります。この期間に間に合うように乾燥、調製、選別を行うことが収益向上につながります。

今後の展望

・重労働である植付、収穫の機械化により面積を拡大する。
・面積の増加に伴う製品の増加に対応できる乾燥施設の整備と皮むき根切作業の負担軽減を図る。
・地元飲食店へ供給する。
・黒ニンニク、チップ、パウダーなどの加工品開発の可能性を探る。

 ニンニクはまだまだ需要があり、生産量が足りていないのが現状です。
JAみな穂では、生産者の増加及び面積の拡大を目指して栽培を普及していきます。

家庭で出来ます 黒ニンニクの作り方


黒ニンニクは炊飯器でつくれます。

☆黒ニンニクは、健康に良いという事で最近注目されており、様々なメーカーから販売されていますが、高価なため、買う人はまだ少ないようです。そこで自分で黒ニンニクを作る方も増えてきました。黒ニンニクは、家庭でも簡単に出来るのです。

①炊飯器の底にザルやすのこを置きます。さらにニンニクを包めるように新聞紙、またはキッチンペーパーを置きます。

②ニンニクを丸ごと炊飯器に入れます。敷き詰めて入れても大丈夫です。

③炊飯器を2週間前後、保温状態にします。炊飯器によっては加熱箇所にムラが出来るので半分位の期間でニンニクの上下を入れ替えましょう。
※味見しながら水分量をチェックして乾燥のしすぎに注意。
※炊飯器の底に水が溜まるようなら水を捨てましょう。

④ニンニクの皮をむいて、自分好みの硬さと味になったら保温を止め、炊飯器から黒ニンニクを出します。黒ニンニクの完成です。

 

あさひ農機具センターの閉鎖に伴い、農機具に関する問い合わせは 電話 72―0068へ


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