今年2月、2014年の農作業死亡事故件数が農林水産省から発表されました。亡くなられた350人のうち、65歳以上の方は84.3%と過去最悪の割合となりました。

1人の死亡の陰には29人が事故でケガをし、300人が「ヒヤリ・ハット」を体験していると言われます。ヒヤリ・ハットとは事故には至らなかったものの思わず「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりした失敗やアクシデントのことをいいます。
まもなく迎える農作業繁忙期には毎年忙しさで確認作業がおろそかになったり暑さや疲労で注意力が散漫になったりして農作業事故が増加します。
普段からヒヤリ・ハットの排除に努め、農作業事故に注意しておられる方の取り組みを参考にして、どうすれば農作業事故が防げるのか考え、農繁期を農作業事故ゼロで乗り切りましょう。

とっても多いフレコンの紐切れ

 数字には現れて来ない「ヒヤリ・ハット」で意外に多いのがフレコンの紐切れです。フォークリフトのフォーク(爪)で吊り上げた時に切れることがあります。主な原因は縁が鋭くなっているフォーク(生爪)でそのまま吊り上げることによる紐の摩耗です。
フォークには写真のようなゴム製の緩衝剤を用いて紐の摩耗を防ぎます。また専用の吊り具を使用する方法もあります。


刈払機は事故最多



 刈払機は事故の最も多い農業機械で事故全体の19%を占めます。さらに原因別に分析すると、刃によるものが70%を超え、飛来物によるものの18%と合わせると90%近くになります。 
この2つを防ぐことで多くの農作業事故を防止することができます。
畦畔など大きな草の無いところはナイロンコードカッターを使用しましょう。キックバックの可能性も減少します。キックバックは刃の右前に地面や物が接触した時に起きやすい現象です。刈刃の左前で作業するようにしましょう。
ナイロンコードカッターは刈払機の回転数を上げて使用するため小石や草片などの飛散物が増加します。前掛け、フェイスシールド、手袋などの防護具は必須です。

コンバイン点検時は必ずエンジン停止

 コンバインの負傷事故は圧倒的に巻き込まれ事故が多く、点検整備・清掃をエンジン非停止のまま行っていたケースがほとんどです。
点検整備・清掃時は必ずエンジンを切って下さい。巻き込まれやすい服装(首掛けタオル・腕カバー・サイズの大きい手袋など)も避けて下さい。

 農作業事故を予防するには体調を整えることも重要です。熱中症でめまいを起こし重大事故につながることもあります。下記の項目をチェックして体調に注意しましょう。

□天気や気温を確認
風の弱い日、湿度の高い日は熱中症にかかりやすくなります。

□体調は万全ですか?
二日酔い・寝不足・風邪気味など体調の悪いときは農作業を控えましょう。

□朝ごはんは食べましたか?
朝ごはんを食べ、栄養分と水分を取りましょう。

□2人以上で作業しますか
1人で作業中に事故に遭ったり具合が悪くなったりすると助けが遅れ症状が重症化する恐れがあります。

□作業計画に無理はありませんか
心に余裕を持って作業しましょう。暑い時間帯に作業するときは休憩をこまめにとりましょう。


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