富山米新品種の名称が「富富富」に決まりました。3月26日(日)にホテルニューオータニ東京で県が発表しました。
「富富富」はコシヒカリに比べて「高温でも高品質」「草丈が短い」「いもち病に強い」特性を持ち、食味でも旨味、粘り、香りが良く、全体的な食味のバランスが良い品種です。
富山の豊かな水や肥沃な大地で富山の生産者が育てた富山づくしの米であることが名称の由来。食べた後『ふふふ』と笑顔になるような極上のおいしさも表現しました。

「富富富」の特徴 おいしく高品質!

①極上の旨みと粘り
②炊き上がりはつやがあり透明
③高温でも白未熟粒が少なく高品質

生育・栽培の特徴

①草丈が短く、倒伏しにくい
②いもち病に強い
③農薬、肥料の節減で安全・安心

コシヒカリとの比較(性質・品質)

品種名 稈長
(cm)
倒伏程度
(0無〜5折損)
葉いもち検定
(0無〜10枯死)
精玄米重
(kg/a)
品質
整粒(%) 基白・背白(%)
富富富 67.1 0.0 1.8 61.9 85.5 0.0
コシヒカリ 88.0 2.6 9.8 59.1 83.3 0.3


「富富富」はこうして生まれた

 高温登熟の影響を受けやすいコシヒカリの弱点を克服するため、 インディカ米の「ハバタキ」という品種に着目。
 「ハバタキ」由来の暑さに強い遺伝子を持ったイネに改良コシヒ カリの交配を重ね、①暑さに強い②草丈が短い③いもち病になりに くい④いもち病が悪化しないという特徴を持った4つの遺伝子を受 け継いだ系統を選抜。  最終候補の3系統からは試食で「富山 86 号」がダントツの評価で 選ばれました。
  3月 26 日、新品種の開発に着手して 15 年。「富富富」がついに誕 生。3万以上の遺伝子を持つイネの系統選抜には遺伝子解析技術が 用いられ、開発労力と期間の短縮が図られました。

「富富富」誕生の軌跡


生産者の意気込み


あさひ担い手ネット 大久保 光太さん

 地球温暖化が進み、県下でのコシ ヒカリ栽培は年々難しくなっていま す。「富富富」へシフトしていかな ければならないのは事実です。しか し、コシヒカリのブランド力は絶大 です。ただ栽培しても売れなければ 意味がありません。
「富富富」はその特性から農薬、肥 料の使用量を抑える栽培ができるた め、あさひ担い手ネットで取り組ん でいる「特別栽培米」用に向いてい ると感じました。
 特別栽培米「富富富」として販売 展開すればコシヒカリの絶大なブラ ンド力にも対抗できるのではないか と考えます。 

 今年度は現地実証栽培で栽 培技術の確立と、次年度の一 般栽培に向けた種子の生産に 取り組むことになっていま す。種子は県内の圃場6㌶で 生産されますが、そのうち3 ㌶の生産を入善町採種組合が 担います。
 次年度の一般栽培は一千㌶を 予定していますが「生産者要 件」が付加される見通しです。 

生産者要件について

・単に希望する生産者へ種子 供給が行われるものではな く、当面は、良食味・高品 質としての生産が要件となる と思われ、この趣旨に賛同い ただける生産者に限定されま す。
・これ以外にも「生産者要 件」が今後検討される可能性 があります 

 

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