土壌は農業生産の基礎であり、安全・安心で高品質な農産物を供給するためにも健全な土づくりの継続は極めて重要です。来年に向けて秋耕の実施や有機物・ケイ酸質資材の施用に努め、高品質な米生産を目指しましょう。

秋耕の実施

秋耕は地温の高い10月中に行いましょう。地温が高いと微生物の活動が活発になり、すき込まれた稲わらの腐熟が促進されます。
耕起は稲わらなど田んぼにまいた有機物を土に混ぜ込むだけでなく、土壌中に酸素を取り込むことができます。酸素を十分に得た土の中では微生物の活動が活発になり、稲わらの腐熟がさらに促進します。稲わらが分解されることにより、翌春にワキ(硫化水素)の発生を防ぐことができ、初期生育の確保に役立ちます。初期生育の確保は心白粒や乳白粒等の未熟粒の発生を防止することができます。
秋耕には雑草やニカメイチュウ対策などのメリットもあります。春に耕すと稲わらが残りやすく初期生育が抑制されてしまうので、積極的に秋耕を行いましょう。

有機物の施用

土づくりで最も重要なことは土壌中の腐植含有量を高めることです。稲わらのすき込みに加え、堆肥や発酵鶏ふん、地力増進作物などの有機物を施用することで土壌の透水性・保水性・通気性が良くなり、保肥力を高めるとともに微生物の増加を促し、地力を高めます。腐植含有量の少ない砂質浅耕土地帯では積極的な有機物の施用に努めましょう。

ケイ酸質資材の施用

ケイ酸質資材は病気や倒伏の予防に強く働きます。ケイ酸質資材の施用により稲の茎葉や根が強くなり、いもち病に対しての抵抗力が増加します。また、フェーン時における水分蒸散を制御することで品質低下を抑えます。食味向上や割れ籾を減らして斑点米を減少させる効果もあります。資材の施用を中断すると土壌中のケイ酸成分は急速に低下するので、継続的に施用しましょう。
秋耕後は、有機物やケイ酸質資材の施用効果を発揮できるように、排水溝を設けて水はけを良くし、稲わらの腐熟促進に努めましょう。

土づくり資材の施用基準(10アールあたり)

資材名 施用量(秋) 施用量(春)
ケイ酸石灰 160kg  
シリカパンチF 120kg  
こめこめ大地 120kg  
アサヒニューテツ 160kg  
発酵鶏ふん 150kg 75kg
牛ふん 2,000kg 1,000kg
PAGE TOP

メニュー