まだまだ寒い日が続きますが、3月に入ると春作業が始まります。前年度の営農日誌や営農の手引きなどを参考に、どの野菜をどの時期に作付けするかしっかり計画を立てましょう。
 旬の野菜を育てて家族と一緒に食べたり「みな穂あいさい広場」に出荷したりするなど、家庭菜園を楽しみましょう。

①作付計画

同じ科の野菜を同じ圃場で毎年続けて栽培すると、作物の生育不良を引き起こす「連作障害」が発生する場合があります。「連作障害」を回避するため、同じ圃場で一定年限をおいて毎年異なる科の野菜を育てる「輪作」を行いましょう。

各野菜の輪作年限

輪作年限 野菜
6~7年 エンドウ、ゴボウ、スイカ、ナス
4~5年 サトイモ、シシトウ、トウガラシ、トマト、ピーマン、パプリカ、メロン
2~3年 イチゴ、インゲン、エダマメ、キャベツ、キュウリ、ゴーヤ、ジャガイモ、
セロリ、ソラマメ、ダイコン、ハクサイ、ブロッコリー、マクワウリ
1年 オクラ、カブ、シュンギク、ショウガ、チンゲンサイ、ニラ、ホウレンソウ
なし(連作障害が出にくい) アスパラガス、カボチャ、クウシンサイ、コマツナ、サツマイモ、タマネギ、
トウモロコシ、ニンジン、ニンニク、ネギ、ラッキョウ

家庭菜園で人気のジャガイモ、トマト、ナスは同じ「ナス科」の野菜なので、注意しましょう。

②圃場選び

多くの野菜は光合成によって養分をつくり成長するため、日当たりの良い場所を好みます(ショウガやミョウガ、クレソンなど、日当たりが悪くても育つ野菜もあります)。また、病害虫の発生を防ぐため、風通しの良さも重要となります。すぐ近くに木や建物がある場所では鳥が集まりやすいので、鳥害には十分注意しましょう。

③土づくり

有機物を施用することで通気性・保水性・排水性などが高まり、野菜が元気に育つ土になります。また、有機物は土壌中の微生物が分解し、ゆっくり窒素・リン酸・カリなどの元素になって野菜に吸収されるようになります。
代表的な有機肥料であるケイフンは、窒素・リン酸・カリをバランスよく含んでいますが、肥料やけを起こしやすいので注意が必要です。一方で、牛フンは土壌の団粒化を促すので、土壌改良材としての役割が強いです。それぞれの特性をうまく活用し、肥沃な土壌に仕上げましょう。

 

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