同じ場所で同じ科の野菜を毎年続けて栽培することを「連作」といいます。「連作」によりその科を好む土壌病害虫が増えたり土壌中の肥料成分や微生物のバランスが崩れたりし、作物の生育不良を引き起こします。これを「連作障害」といいます。「連作障害」で特にやっかいなのが、「青枯れ病」や「根こぶ病」など農薬でも完治できない土壌病原菌が蔓延してしまうことです。
 「連作障害」を回避するため、しっかりとした栽培計画を立てましょう。

連作障害

【養分の欠乏】
「連作」を続けると、土壌中から同じ成分が吸収され続けるので、微量要素欠乏を引き起こす場合があります。

[土壌病害]
その野菜を好む病原菌が増殖し、病害が発生しやすくなります。

[センチュウ害]
センチュウは肉眼では見えないほどの小さな虫で、野菜の根に寄生してこぶを作ったり腐らせたりします。

 

各野菜における連作障害の例

[ナス科]
トマト‥‥‥青枯れ病、半身萎ちょう病、センチュウ
ナス‥‥‥‥青枯れ病、半身萎ちょう病、半枯れ病、センチュウ
ピーマン‥‥青枯れ病、半枯れ病、センチュウ
ジャガイモ‥そうか病

[ウリ科]
キュウリ、スイカ、メロン‥‥蔓割病、ホモプシス根腐れ病、センチュウ

[アブラナ科]
コマツナ、ハクサイ、キャベツなど‥‥根こぶ病、萎黄病、センチュウ

[マメ科]
エンドウなど‥‥立ち枯れ病、茎枯れ病、センチュウ

 

「輪作」で連作障害を回避しよう!

輪作年限 野菜
6~7年 エンドウ、ゴボウ、スイカ、ナス
4~5年 サトイモ、シシトウ、トウガラシ、トマト、ピーマン、パプリカ、メロン
2~3年 イチゴ、インゲン、エダマメ、キャベツ、キュウリ、ゴーヤ、ジャガイモ、セロリ、ソラマメ、
ダイコン、ハクサイ、ブロッコリー、マクワウリ
1年 オクラ、カブ、シュンギク、ショウガ、チンゲンサイ、ニラ、ホウレンソウ
なし
(連作障害が出にくい)
アスパラガス、カボチャ、クウシンサイ、コマツナ、サツマイモ、タマネギ、トウモロコシ、
ニンジン、ニンニク、ネギ、ラッキョウ

※輪作年限の間は、同じ科の野菜を同じ場所に植えないようにしましょう。

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