組合長のあいさつ


総代会であいさつする細田組合長

 細田勝二代表理事組合長が第15回通常総代会へ多忙中の出席を謝し、以下のとおりあいさつしました。
 「農業とJAを取り巻く情勢は大きな変革の時を迎えております。TPP11やEUとのEPA(経済連携協定)が発効され、国内農業はかつてない市場開放に直面しております。米国とはTAG(日米物品貿易協定)締結へ新たな交渉に入ることで合意しており、TPP11以上の譲歩がないように注視しなければなりません。
 また、今年の9月から全国農業協同組合中央会が一般社団法人となることが決まっており、農業者の意見を束ね政策を提案し国政と渡りあってきた農民組織機能の低下やJAへの指導力の低下などが懸念されます。
 このような状況の中、今年からJA会計監査は会計監査人監査に移行となるため、新たな経費負担と精度の高い内部統制が求められます。
 さらに、長引くマイナス金利政策による低金利の中で、資金の運用先である農林中央金庫からの奨励金の仕組み改定が当JAを直撃し、収益が大幅に減少する見込みとなっています。当JAでは組合員の皆さまにご迷惑をおかけすることがないよう、業務体制の変革を実践しながら低コストで健全な経営を目指していきます。
 米の生産におきましては、今年は管内で「富富富」の栽培面積を昨年の69ヘクタールから145ヘクタールまで拡大することとなりました。今年も昨年と同様に管内の一等米比率が100パーセントとなり、生産者の農業所得の向上につながることを期待しております。
 また、今年も水田フル活用を継続し、主食用米、麦、大豆、特産物、新規需用米などの生産に力を入れていきます。特に輸出用米は中国と米国での需要が高まっていることを受け、昨年より150トン多い1,000トンを生産するなど今後もシェア拡大に尽力していきます。
 あいさい広場におきましては、昨年は前年を6パーセント上回る2億16百万円(税抜)を売り上げ、その内の約65パーセントが管内の生産者出品によるものでした。今後も消費者に「安全・安心」な地場産食材をご提供するために、より多くの出品をお願い申し上げます。
 総代会では慎重審議と建設的な意見をいただきたくお願い申し上げます。」と開会のあいさつを述べました。

議事


議事を進行する矢木龍一総代

 飯野地区総代の矢木龍一さんが議長に選任され、議事に入りました。第1号議案「第13年度事業報告及びリスク管理積立金規程一部変更並びに剰余金処分案承認の件」が上程され、専務理事酒井良博が関連している報告事項2件とともに説明し、代表監事小澤政憲が理事の職務執行について監査意見を述べました。議案は賛成多数で原案通り可決されました。
 続いて第2号議案「定款一部変更の件」が上程され、専務理事酒井良博が提案理由を説明、採決は3分の2以上と認められ、原案通り可決されました。
 第3号議案「信用事業規程一部変更の件」、第4号議案「監事監査規程の一部変更の件」も審議の結果、原案通り可決されました。
 続いて第5号議案「会計監査人選任の件」が上程され、当JAの新たな会計監査人として「みのり監査法人」を選任することが承認されました。
 第6号議案「中期3ヵ年計画設定の件」以下7~10号議案は関連していることから一括上程され、常務理事住吉一久が説明し、「農協法第30条12項の適用について」と「自己改革の取組みに関する件」、「JAバンク基本方針変更の件」も合せて報告し、賛成多数で原案通り可決されました。
 最後に、「総合事業」の展開による自己改革の実践に関する特別決議を採択し、専務理事酒井良博が閉会のあいさつを述べて終了しました。


議案を採決する総代のみなさん

総代会の主な意見

Q.最近、職員の中途退職が多いと感じている。職員に定年退職まで働いてもらえるような職場環境が必要なのではないか。
A.退職された職員の方々には、やむを得ない事情があり、残念に感じている。売り手市場により転職が活発化していることも理由のひとつだが、風通しの良い職場づくりや初任給の引き上げなどを実践しながら職員にとって魅力的な職場環境の整備に力を入れていく。

地区集会の主な意見

5月18日・19日に4支店で地区集会が開催されました。

Q.週刊ダイヤモンドでJAみな穂の経営状況が評価されていたが、実態はどうなのか。
A.JAは株式会社とは違い、利益を求めるよりも組合員第一で事業を展開することが大切。組合員の皆さまにご迷惑をおかけしない健全な経営を維持し、これまでと同様に機械設備や施設などへの投資を積極的に行っていきたい。
Q.事業方針に年金口座の囲い込みとあるが、喜寿のお祝いが無くなった理由を説明してほしい。
A.以前は各地区の年金受給者友の会の総会で喜寿を迎えた会員の方々に記念品と感謝状を贈呈していたが、個人情報の漏えいにつながる。当JAでは年金受給日を「卵の日」とし、毎回好評をいただいているので、今後も皆さまに喜んでいただけるような企画を考えていく。


地区集会の様子(西部支店)

 

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