①穂肥

 穂肥の施用は、穂数や着粒数の確保、登熟歩合の向上につながります。穂肥の施用量や施用時期は必ず稲の生育状況と幼穂の長さを確認して判断しましょう。

☆基肥206を施用している農家の場合
1回目⇒稲の草丈、幼穂の長さ、葉色を確認して慎重に施用しましょう。
2回目⇒1回目の施用から1週間後に施用しましょう。

 田植え時にコシヒカリ1号(2号)などの基肥一発肥料を施用している圃場では基本的に穂肥の施用は必要ありませんが、葉色の薄さが気になる場合はJAの営農指導員 にご相談ください。

②水管理

 幼穂は水分ストレスなどに敏感です。穂ばらみ期は稲体の蒸散量が最大になるので、田面の溝や足跡に水が溜まるようにする「飽水管理」で湿潤状態を保つようにしましょう。
出穂後20日間は「湛水管理」でカドミウムの吸収抑制を図るとともに、稲体の活力を維持し白未熟粒の発生を抑えましょう。田面が露出しない程度に入水し、天気と川の状態を確認しながら2、3日に1回は水の入替えを行いましょう。

 

③草刈りの徹底


カメムシの生息地を減らしましょう!

 カメムシは米粒を吸汁して「斑点米」を発生させます。カメムシの繁殖を防ぐため、本田防除前に畦畔や用水路周辺、ため池周辺、耕作放棄地、海岸線防潮林周辺などの雑草地の草刈りを徹底しましょう。ただし、稲の出穂直前や出穂後に草刈りを行うとカメムシ類を水田に追い込むことになるので注意しましょう。
※特に、「イネ科雑草」は徹底的に刈りましょう。

 

斑点米の原因となる主なカメムシ

アカスジカスミカメ
◎生態・行動
成虫の体長
4.6~6mm
行動
活発に飛翔
主な加害ステージ
成虫
主な加害時期
出穂期~2週間後
割れ籾

アカヒゲホソミドリカスミカメ
◎生態・行動
成虫の体長
5~6.5mm
行動
活発に飛翔
主な加害ステージ
成虫、幼虫
主な加害時期
出穂期~2週間後
割れ籾

トゲシラホシカメムシ
◎生態・行動
成虫の体長
5~7mm
行動
主に歩行して移動
主な加害ステージ
成虫、幼虫
主な加害時期
出穂2週間後
~収穫期

④一斉防除

 本田を地域ぐるみで一斉に防除し、管内の病害虫の発生を抑えましょう。使用する農薬は下記の一覧表を参考にしてください。(詳しい防除日程につきましては、防除特報をご覧ください。)

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