ＪＡみな穂　2019年7月号

農魂一徹

広瀬琢磨さん
経営面積：１.44ヘクタール
新川きゅうり：12アール
トマト：2アール
白ネギ：20アール
カリフラワー：１.１ヘクタール

 

こだわり一徹

　農業者の高齢化が進んでいる入善町の農業に貢献したいと思い、平成26年に東京の会社を退職してUターン就農しました。その年の4月から同町の農業法人で2年間働かせていただいた後、とやま農業未来カレッジや富山市の農家で農業の経験を積み、昨年から同町の福島幸雄さんから圃場をお借りして「新川きゅうり」やトマトなどの園芸作物を丹精込めて栽培しています。
　現在は一人で農作物の栽培管理をしているので、繁忙期が重ならない品目を選定しながら綿密な作業計画を立て、少ない人手でも高品質な農作物を周年出荷できる省力的な農業を実践しています。

 

苦労一徹

　実家で所有している農地が小さかったことや農業経営の知識不足などから、独立する前は不安な気持ちでいっぱいでした。不安を抱えたまま独立に向け本格的に動き始めたとき、新川農林振興センターから福島さんを紹介していただき、圃場を貸していただけることとなりました。福島さんからは圃場だけでなく農業機械などもお借りしながら、長年培われた施設園芸のノウハウも学んでいるので、本当に心から感謝しています。
　まだまだ農業の知識や経験が少ないので、これからも福島さんや管内の先輩農家の方々から色々なことを教わりながらさらなるスキルアップを目指し、消費者の方々に喜んでもらえるようなおいしい農作物を生産していきます。

挑戦一徹

　県内で大規模生産者がいなかったカリフラワーの栽培に昨年から挑戦しています。昨年は30アールだった栽培面積を今年から1.1ヘクタールまで拡大し、オレンジ色や紫色、緑色などさまざまなカリフラワーを栽培しています。今後も栽培面積を拡大しながら高品質なカリフラワーを安定出荷し、多くの方々に入善産のカリフラワーを味わってもらえるように努力を続けていきます。
　また、将来的には雇用も視野に入れているので、今後は老若男女問わず働いていただけるようなより省力的で魅力ある労働体系の整備にも力を入れていきます。

 

農協へひと言

　ＪＡが白ネギの機械体系を整備してくれたおかげで、安心して栽培面積を拡大することができました。今後も積極的に設備投資や新たな栽培技術の提案などを行いながら農家を導いてください。
　また、ＪＡの営農指導員は密に連絡を取りながら頻繁に圃場を見に来てアドバイスをくださるので、本当に感謝しています。今後、新たに若い職員の方が担当になっても、先輩たちのようにフットワークの軽さを大切にしながら農家に寄り添って共に歩んでください。