今年で６年目！産地化に向け着々

　ＪＡが白ネギの特産化を目指し始めてから今年で6年目を迎えました。白ネギは近隣のＪＡと連携した産地化が可能なこと、県産ネギは「富山しろねぎ」として市場評価が高く販路と価格が安定していること、水稲と繁忙期が重ならないことなどのメリットがあります。
　平成29年までは朝日町の「旧あさひ営農経済センター大家庄野菜集荷場」で白ネギの選別・調製作業を行っていましたが、作業の効率化を図るため、平成30年から入善町の「ＪＡ旧野菜集荷場」に移設しました。移設に伴い、皮むき・根切り・葉切り作業用の機械「ベストロボ」やコンベア一式を増設することで調製作業工程をライン化し、調製作業を大幅に省力化しました。
　さらに、翌年からは新たに播種機を導入したことで秋冬ネギ「夏扇4号」に加えて夏ネギ「夏山一本太」の栽培も開始し、年間を通して白ネギを栽培できる環境を整備しました。
　平成28年に約1ヘクタールだった栽培総面積は年々拡大し、昨年はＪＡ管内の36経営体が7ヘクタールで白ネギの栽培に取り組みました。
　今年は8ヘクタールまでの拡大を目指すなど、産地化に向けての取り組みが着々と進んでいます。

栽培のメリット

①主穀作との複合経営にピッタリ
JA管内の主力品目である水稲と繁忙期が重ならないことや、露地野菜の中でも市場価格が比較的高いことなどから、主穀作の複合経営品目としておすすめです。

②機械化により、大規模栽培・省力栽培が可能
機械化を進めることで、大規模栽培が可能になります。また、主要作業（播種、定植、収穫、調製等）ごとに、簡易機械～高性能機械まで幅広く流通しているので、省力的な作業体系が確立できます。JA管内でも省力機械の導入が進んでいます。

③産地交付金の対象作物
白ネギは農業再生協議会の振興作物に定められており、作付面積に応じて入善町で48,000円、朝日町で49,000円（いずれも令和2年度参考価格、いずれも10アールあたり）が助成されます。

④「野菜価格安定事業」で価格補償
JAを通して市場出荷する場合、万が一相場価格が著しく低下しても、「野菜価格安定事業」により価格差補給金が支払われます。
※事業の詳細につきましては、JA営農センターまたは新川農林振興センターまでお問い合せ下さい。

⑤選別・調製出荷作業が委託可能
白ネギ栽培において、選別・調製作業の労力は全作業工程の6割以上を占めると言われています。
JAでは選別・調製出荷作業の受託を行っているので、人手が足りていない経営体でも取り組みやすい環境となっています。

※選別・調製料金は228円（税抜）／箱で、別途ダンボール代、結束テープ代、予冷代がかかります。

これまでの取り組み

平成28年
本格栽培スタート！各機関と連携しながら、栽培技術の普及に努めました。夏には近隣ＪＡの圃場を視察し、先進地の管理体制を学びました。

平成29年
「旧あさひ営農経済センター大家庄野菜集荷場」にベストロボ、選別機を１台ずつ導入し、ＪＡでの選別・調製作業の受託が始まりました。

平成30年
「ＪＡ旧野菜集荷場」に移設し、大型保冷庫、コンベア一式を導入するなど、調製作業工程をライン化しました。

令和元年
全自動播種機、育苗器を導入し、ＪＡで播種作業の受託がスタートしました。これに伴い、夏ネギの栽培も始まりました。

令和２年
栽培総面積が７ヘクタールまで拡大！コロナ禍で栽培管理の難しい年となりましたが、生産者の努力により高品質な白ネギが生産されました。

令和３年度の展望

・栽培総面積の拡大に対応した選別・調製作業体系の確立
・単収の向上に伴う、生産者所得の増大
・昨年「旧あさひ営農経済センター大家庄野菜集荷場」に導入した調製機械を使った自己調製体制の普及
・栽培先進地や関係機関との積極的な情報交換により、さらに省力的な栽培環境の実現

大野松良組合長

みな穂白ネギ出荷組合　大野松良組合長

　初めの頃は、白ネギ栽培に適した圃場の選定、肥料・農薬の散布量の見極めなどで試行錯誤の連続でした。
また、梅雨や台風、夏の高温など、気象変動への対応には今でも苦労していますが、組合員全員で管理を徹底し、毎年おいしい白ネギが生産できています。
これからも「より良いものを、より多く」をモットーに、お客さまに喜んでいただけるような白ネギの生産に努めていきます。スーパーや直売所などで見かけた際は、ぜひ一度お試し下さい。

　いよいよ所得の申告時期となりました。事前に必要書類の確認を行うなど早めの準備を心掛け、農業所得を正しく計算し、余裕を持って申告しましょう。

農業収入

【販売金額】
米やくず米など、農産物の販売金額を算出します。JAへの出荷分は下記の表①、表②を参考に算出してください。

【家事・事業消費金額】
家庭で消費、親戚などに提供、地代として渡した米などを、表①の単価を参考に算出してください。

【雑収入】
農業に関するその他の収入を算出してください。
（例）農業関係の交付金（表③）、個人・営農組合からの農作業労賃、受け取り年貢など

必要経費

【小作料・賃借料】
農地の小作料・賃借科、農機や農業用施設の使用料を算出してください。
（例）無人ヘリコプター農薬散布代金、作業委託料（耕起、田植え、稲刈り、乾燥等）、支払い年貢　など

【租税公課】
農業関係の税金や拠出金などを算出してください。
拠出金 ⇒ 地域営農とも補償拠出金、農協や土地改良の賦課金　など
税　金 ⇒ 田の固定資産税、農機具の軽自動車税、生産組合費　など
※農業用施設等の固定資産税、軽自動車税、任意保険、車検などは、農業の使用割合により按分して算出してください。

【種苗費・肥料費・農薬衛生費】
販売した農産物の生産に使用した代金を算出してください。
（例）種籾、苗等の購入代金、生産に使用した肥料・農薬の代金　など

【諸材料費】
生産に使用した消耗品の購入代金を算出してください。
（例）ハウスのビニール、マルチ、育苗箱、米の紙袋　など

【動力光熱費】
農業に使用した電気代、水道代、燃料代を算出してください。
※家事費分は経費の対象となりませんので、除いてください。

【修繕費】
農機具、農業用車両、農業用の小屋などの修繕費を算出してください。
※20万円以上の修繕で、資本的支出となる場合は減価償却費の対象となります。

【雑費】
農業に関するその他の諸経費を算出してください。
（例）JA営農取引報告書の利用料金、農業労災保険の掛金、農業新聞や家の光の購読料、事務用品代　など

【減価償却費】
10万円以上で購入した農業関係の機械や施設などは、その年のみで全額必要経費として計上せず、減価償却により定められた年数にわたり必要経費とします。

重要ポイント

　軽減税率により米販売代金と検査手数料の消費税を区別するため、1月に配布された「米代金精算通知書」に経費の科目（流通経費、手数料など）が表示されるようになりましたが、JA通帳には米の販売金額から経費を差し引いた金額しか記帳されません。仕訳を行う際には「令和1年産米代金精算（振込）通知書」で内容を確認しましょう。ご不明な点がありましたら、各地区担当指導員にご相談ください。

自慢のお米とチューリップをどうぞ！

オリジナルパッケージのお米を販売中!!
田んぼアート米もおすすめです♡
「春の四重奏」をぜひ見に来てください♪

• 大家庄地区 　浩子さん

　夫が代表を務める「（有）チュリストやまざき」で農業に従事しています。水稲ではコシヒカリ、富富富のほかに、「田んぼアート」で使用する古代米を栽培し、おいしいお米を生産できるよう従業員みんなで管理を徹底しています。
　最近は自社のお米を気軽に味わってもらえるよう、2合入りと3合入りのオリジナル米袋での販売も行っています。東京都の「日本橋とやま館」で販売した時は、県外の皆さまから大変ご好評をいただくことができました。
　また、ガラス温室で冬期間促成栽培するチューリップ切り花は、宅配便で直接販売したり、「あいさい広場」や近隣の直売所で販売したりするほか、「ふるさと納税返礼品」としてもご利用いただいています。
　お客さまからのご要望を受けて花色や包装紙、リボンの色を取り合わせ、お客さまの「思い」も花束と一緒にお届けしています。
　この頃ようやく仕事にも慣れ、農業を楽しめるようになったので、無理なくコツコツ自分の可能性を伸ばせればと思っています。4月には「春の四重奏」が見頃を迎えるので、皆さんぜひ遊びにお越しください♪

2年間の研究成果を発表!!　3年生の集大成

「本当においしい『焼き芋』はどれだ」

「ジャガイモ品種比較試験」

「3色トウガラシとエゴマを栽培し加工しよう」

「珍しいトマトの栽培～様々な品種のトマトの栽培・調査・販売～」

「原種シクラメンとパキポディウムの普及と栽培」

「切り花～周年栽培を目指して～」

「多肉植物の良さを広めたい」

「バイオ技術を利用した地域の希少植物に関する研究」

「令和2年度NEW農チャレンジ最終報告会」

　3年生30人が1月22日、各班に分かれて2年間取り組んだ課題研究の成果を入善町民会館「コスモホール」で発表しました。発表会では栽培した4品種のサツマイモを使った「本当においしい焼き芋」の調査、エゴマと3色のトウガラシを使った加工品開発などについての研究発表のほか、「NEW農チャレンジ事業」の報告会があり、農業科1・2年生や普通科自然科学コース2年生らが聴講しました。

「みな穂のそば」をご賞味あれ！

自慢のそばを、ぜひお試しください♪

　JAみな穂青壮年部の手打ちそば「みな穂のそば」は、入善・朝日のそば粉を100％使用し、小麦粉を2割混ぜる「二八そば」です。「十割そば」と比べると舌ざわりが滑らかで、そばの風味とのど越しのバランスが良いのが特徴です。毎月第2・4金曜日（午前11時30分～午後1時30分、農繁期を除く）に「あいさい広場」で打ちたてのそばを販売しており、今年でデビューから8年目となります。
これからも皆さまに喜んでいただけるおいしいそばが打てるよう、努力を重ねていきます。まだ味わったことがない皆さんも、ぜひお試しください♪

みな穂トピックス

「お米コンテスト」表彰式

受章報告する谷口さん

　ＪＡは1月15日、管内で生産されたコシヒカリと「富富富」の食味や品質などを審査するみな穂米食味選手権大会「みな穂お米コンテスト２０２０」の表彰式をＪＡ本店で開きました。コシヒカリの部では79点の応募の中から入善町の浦滝智子さんが、「富富富」の部では21点の中から2年連続で同町の（株）アグリライズ南保がそれぞれ最優秀賞に輝きました。
各賞を受賞した生産者ら
※記念撮影のため、マスクを外しています
各賞の詳細につきましては、広報誌「JAみな穂」1月号のP12をご覧ください。

確定申告説明会

　ＪＡは1月26日、「令和2年分記帳申告決算講習会」をＪＡ本店で開き、ＪＡ管内の農業者ら約20人が参加しました。同日はＪＡ営農企画課の髙嶋大樹営農指導員が講師を務め、「令和元年産米の最終精算代金は通帳だけで仕訳をすることができないので、『令和1年産米代金精算（振込）通知書』で内容を確認しながら仕訳をすること。」など、申告作業の手順や注意点などについて説明しました。

嶋先さんに感謝状

　入善町ジャンボ西瓜生産組合は1月29日、ＪＡ本店で「令和2年度通常総会」を開き、生産者やＪＡの営農指導員など16人が出席しました。通常総会後は、令和2年度をもって組合長を退任された嶋先良昭さんに、新たに組合長に就任された高見薫さんから感謝状が手渡されました。嶋先さんは「これまで本当にありがとうございました。高見さんを中心に、今後も町の特産を盛り上げていきましょう。」とあいさつしました。

プチヴェール目ぞろえ会

　プチヴェール生産者グループ「プチの会」は1月8日、プチヴェール56袋（約3.9キロ）をＪＡ本店営農センターに持ち寄り、全量を丸果（株）高岡青果市場へ初出荷しました。同日は初出荷に合せて目ぞろえ会を開き、生産者やＪＡ職員ら5人が参加しました。同会の市森ひとみ会長は「生育は前年より遅れ気味だったが、無事に初出荷できて安心している。今後も高品質なプチヴェールを継続出荷していこう。」とあいさつしました。

夏ネギの播種作業

　ＪＡは1月21日、夏ネギ「夏山一本太」の播種作業をＪＡ白ネギ選別調製施設で行いました。ＪＡの営農指導員ら6人は、播種機を使って苗箱約600枚（約1ヘクタール分）に種をまきました。3月上旬～中旬と4月上旬～中旬は秋冬ネギ「夏扇4号」の播種作業を行い、夏ネギと合わせて昨年より約700枚多い約3,400枚（約6ヘクタール分）の苗箱に播種する予定となっています。定植作業は夏ネギで4月中旬頃、秋冬ネギで5月上旬頃から始まる見込みです。

「めかとろ朝日」がドローン講習会

ドローンの操作方法を学ぶ組合員ら

　朝日町農作物防除組合「めかとろ朝日」は1月28日、「産業用マルチローターオペレーター技能認定証」を取得するための講習会を同町の圃場と「朝日町新規就農者等研修宿泊施設（通称：あさひ農学舎）」で開きました。同日は北陸スカイテック（株）の鳥元和也担当課長から産業用マルチローター（ドローン）で農薬散布する際の操作方法や法令などを学び、認定試験に向けて理解を深めました。鳥元担当課長は「法令を遵守するとともに、必ず複数人で作業することが大切。安全に作業できるよう、日頃のメンテナンスも怠らないようにすること。」と呼び掛けました。

「君島農事組合」が法人化

設立総会に出席した組合員ら
※記念撮影のため、マスクを外しています

　農事組合法人「君島」の設立総会が1月24日、入善町の君島公民館であり、前身の「君島農事組合」が法人化しました。総会には組合員や関係者ら約25人が出席し、初代組合長には室和幸さんが就任しました。室組合長は「安全第一で、少しでも利益を上げられるよう努力を重ねていきたい。」とあいさつしました。同組合は20人で構成し、栽培総面積21ヘクタールで水稲「コシヒカリ」を栽培します。また、今後は収益性の高い作物の栽培にも取り組んでいく予定となっています。

チューリップ切り花の出荷最盛

生育状況を調査する組合員ら

　黒東チューリップ切花出荷組合は1月21日、出荷の最盛を迎えたチューリップ切り花の目ぞろえ会をＪＡ本店営農センターで開きました。同日は組合員やＪＡの営農指導員、新川農林振興センターの職員など6人が参加し、組合員間の出荷基準統一を図りました。目ぞろえ会の後は組合員の圃場3ヵ所を巡回し、生育状況を調査しました。同組合では作業の省力化を図るため、今年産から組合員全員が「水耕栽培」を導入しています。同栽培方法を導入したことで葉と葉の間に土が入らなくなり、よりきれいな状態を保てるようになりました。生育速度も格段に上がり、前年産よりも約2ヵ月早い12月下旬からの出荷開始となりました。

ＪＡバンクキャンペーンのご案内

お問い合せ先：JAみな穂融資課（TEL：７２−１７２６）

インフォメーション

通常営業（午前9時～午後6時）

短縮営業（午前9時〜午後5時）

谷口さんちのお肉の日

JA青壮年部手打ちそば
（午前11時30分～午後1時30分）

入善・朝日産大豆使用の
ゆば豆腐「やまいち商店」の日

てらだファームの
手作りお弁当の日

※塩干物販売（アルファ）につきましては、都合により、当面の間休止いたします。

2月		JA行事	あいさい広場の行事予定
17	水	給油所現金給油感謝デー（ひばりの・あさひ燃料） 相続・資産等の税務相談日（本店） JAだより等配布日 「ドライブスルー洗車機」の洗車コース半額キャンペーン開催!! 期間：2月28日（日）まで 場所：カーポート入善 対象：300円の洗車コースを除く全ての洗車コース
18	木	給油所レディースデー（カーポート入善）
19	金
20	土	介護相談日（はぴねす） ATM営業日
21	日	ATM営業日 （旧上原支店除く）	休業
22	月	定例監事会・定例理事会
23	火	ATM営業日（旧上原支店除く） サンクスデー（カーポート入善） ひばりの・あさひ燃料営業日（午前8時～午後5時）
24	水	棚卸のため、各支店経済課の営業時間を下記の通り変更させていただきますので、ご了承下さいますようお願い申し上げます。 2月24日（水）　午前8時30分〜午後3時 2月25日（木）　午前10時30分〜午後5時 給油所現金給油感謝デー（ひばりの・あさひ燃料） お客様感謝祭（カーポート入善） ハイオク・レギュラー・軽油を20ℓ以上給油の方に、お花鉢植えプレゼント！	午後３時閉店
25	木	給油所レディースデー（全給油所）
26	金
27	土	介護相談日（はぴねす） ATM営業日
28	日	ATM営業日（旧上原支店除く） 休日ローン相談日（中央支店）

［日直配置］営→本店営農センター
移動販売「あいさい号」からのお知らせ
令和2年12月をもちまして、「旧真岩土建駐車場」での販売を終了させていただきました。ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

3月		JA行事	あいさい広場の行事予定
1	月	エンジンオイル交換半額キャンペーン （～7日、時間：午前9時～午後5時、場所：オートパル入善）
2	火	日帰り人間ドック（あさひ） サンクスデー（カーポート入善） 相続・資産等の税務相談日（本店）
3	水	給油所現金給油感謝デー（ひばりの・あさひ燃料）
4	木	日帰り人間ドック（あさひ） 給油所レディースデー（カーポート入善）
5	金
6	土	日直配置（営） 介護相談日（はぴねす） ATM営業日 春の自動車展示会（6日、7日） 時間：午前9時〜午後5時 場所：オートパル入善
7	日	日直配置（営） ATM営業日（旧上原支店除く）
8	月	メガネ・補聴器支店展示販売（中央支店）
9	火	メガネ・補聴器支店展示販売（南部支店） サンクスデー（カーポート入善）	第3回出荷者研修会 （午後1時30分〜、うるおい館）
10	水	メガネ・補聴器支店展示販売（西部支店） 給油所現金給油感謝デー（ひばりの・あさひ燃料）
11	木	メガネ・補聴器支店展示販売（あさひ支店） 給油所レディースデー（全給油所）
12	金	メガネ・補聴器支店展示販売（あさひ支店経済課）
13	土	日直配置（営） 介護相談日（はぴねす） ATM営業日
14	日	日直配置（営） ATM営業日（旧上原支店除く） 休日ローン相談日（中央支店）	休業
15	月	JAだより等配布日（～17日）
16	火	サンクスデー（カーポート入善） 相続等の無料法律相談日（本店）
17	水	給油所現金給油感謝デー（ひばりの・あさひ燃料）