次年度に向け、土づくりを始めましょう!

 収穫が終わり次第、すぐに次年度に向けた土づくりを始めましょう。秋耕の実施、有機物の施用、ケイ酸質資材の継続的施用が高品質な「みな穂米」を生産するために重要となります。

秋耕の実施

 稲ワラやもみ殻を水田にすき込み、分解・腐熟させることで次年度の田植え以降のワキ(硫化水素)の発生を抑えることができ、初期生育が確保しやすくなります。地温が高い10月に秋耕を実施したり石灰窒素(20kg/10アール)を施用した後に排水溝(深さ20cm以上、4、5m間隔)を設置したりするなど、腐熟促進に努めましょう。

有機物の施用

 有機物を施用し腐植含量を高めることで地力が高まります。特に砂質浅耕土地帯では腐植含量が不足しがちですので、発酵ケイフンや堆肥などを積極的に施用しましょう。

【腐植の効果】

・養分供給と保持力を高める。(化学性改善)
・透水性、保水性、通気性が良くなり、根張りが向上する。(物理性改善)
・微生物や小動物(ミミズなど)の生息数が増加し、地力を高める。(生物性改善)

ケイ酸質資材の継続施用

 土壌中のケイ酸成分は資材の施用を中断すると急速に低下し、2、3年で施用前と同じになります。継続的な施用を心掛けましょう。
【ケイ酸の効果】
・受光体制が良くなり、光合成が促進される。→タンパク質含有率低下による食味の向上。
・籾殻のケイ酸濃度が高まることによる割れ籾の軽減→カメムシによる斑点米被害の軽減。
・葉、茎、根が丈夫になり、倒伏しにくくなる。
・いもち病などの耐病性が向上する。
・フェーン時の水分蒸散を制御し、品質低下を抑える。

 

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