
中干し後の水管理

中干し後の水管理は「間断かん水」に切り替えましょう。水分と酸素を交互に与えることで根の伸長を促し、稲体の活力維持に努めます。1日湛水、2、3日落水を目安にし、湛水時はひたひた水を保ちます。茎数が多く葉色が濃い場合は落水期間を長くし、やや強めに干しましょう。
幼穂形成期頃までに「間断かん水」を行い、秋の収穫期に備えて地耐力を確保しましょう。幼穂形成期頃までに足跡の深さが3cm程度となるような固さが目安です。
カメムシ対策

カメムシ類の発生源となる雑草地(用水路・畦畔等)の草刈りを行い、斑点米の抑制に努めましょう。雑草開花前に草刈りを行うことでカメムシのエサとなる雑草種子を減らすことができ、カメムシの生息密度を下げることができます。
大麦跡田もカメムシの発生源になりますので、刈取り後は速やかにすき込みましょう。
中間追肥の施用

管内の土壌では「カリ」と「ケイ酸」の含量が不足しがちなので、6月20日~25日頃に
「エスアイ加里らくだ」を施用しましょう。10アール当たり15kgを目安とし、葉の露が切れてから施用しましょう。
「カリ」及び「ケイ酸」分には稲の光合成をサポートしたり下葉の枯れ上がりを防いだりする効果があるので、必ず補給しましょう。
雑草対策
本田の雑草(ノビエ、ホタルイ)の除草を徹底しましょう。雑草の種類などを見極めて中後期除草剤を選定します。主な中後期除草剤は次の4つです。

●ヒエだけの場合
クリンチャー1キロ粒剤
(湛水してから散布する)
散布量:1kg/10アール
田植後7日~ノビエ4葉期

●広葉雑草だけの場合
バサグラン粒剤
(落水してから散布する)
散布量:3、4kg/10アール
田植え後15日~50日

●ヒエ、広葉雑草が両方残っている場合
セカンドショットSジャンボMX
(湛水してから散布する)
散布量:小包装20コ/10アール
田植後14日~ノビエ3.5葉期
(収穫45日前まで)

●ヒエ、広葉雑草が両方残っている場合
フォローアップ1キロ粒剤
(湛水してから散布する)
散布量:1kg/10アール
田植え後15日~ノビエ5葉期
(収穫60日前まで)