現在、JA管内では農業従事者の高齢化が深刻化し、熟練の技術を持った方々が次々と離農しています。また、農業を辞める方々が多くなるにつれて担い手への農地集積が進み、管内の農地集積率は8割に迫っています。これに伴い、担い手1戸あたりの経営規模がどんどん拡大しており、広い農地を少ない人数で管理できる省力的な作業体系が重要となっています。
 このような状況の中、近年はICT(情報通信技術)やロボット技術などの最先端技術を活用した「スマート農業」が注目を集めており、全国各地で実証実験が行われています。当JAでは今年から始まった新たな中期三ヵ年計画の実践項目のひとつに「ICT技術の導入に向けての試験・研究」を定めており、「スマート農業」のさらなる普及に向けてJA一丸となって取り組んでいきます。

JA全農 営農管理システム 「Z-GIS」

特徴
・圃場の位置情報(座標データ)にリンクし、圃場ごとの作付計画や作業内容などをエクセルのワークシートに入力記録できる。
・データをクラウド上に保管し、複数人で情報を共有できる。

ドローン

主な活用例
・精密農業
・葉色診断
・農薬散布
・肥料散布
・害獣対策

自動給水

特徴
・水田の水管理をスマートフォンやパソコンでモニタリングしながら遠隔操作できる。

圃場モニタリングシステム

特徴
・圃場環境を自動的に計測・記録し、そのデータをいつでもスマートフォンやパソコンで確認することができる。

自動かん水装置

特徴
・遠隔操作やタイマーで自動かん水できる。
・均等にかん水できる。

スマート農機具

スマート田植機

特徴
・田植え時の土壌状態をリアルタイムで検知し、施肥量を自動制御。
・自動直進機能を搭載。

収量コンバイン

特徴
・収穫しながら圃場ごとの収穫量を確認できる。
・水分含有率やタンパク含有率を確認できるタイプも市販化。

「スマート農業」について、
管内の農家さんからご意見をいただきました!

 省力的な作業体系を目指し、6年くらい前から「スマート農業」について研究を始めました。現在は自動水門、自動直進田植機、収量コンバインなどを活用して農作業を行っています。また、近年は㈱クボタの「KSAS(クボタスマートアグリシステム)」で圃場や作業内容などのデータを管理しているので、ASIA(アジア)GAP認証取得の時は本当に役立ちました。今後はGPS機能付きトラクターなどの導入も視野に入れながら、さらなる研究を重ねていきます。
(有)サンライス青木(朝日町)青木浩文代表

 昨年の春に組合員3人がドローンの作業免許を取得し、本格的にドローンを導入しました。導入前は早朝から大人数で動力散布機を使って田んぼに農薬を散布する作業を数日かけて行っていましたが、ドローンを導入後はオペレーター1人、指示係2人の計3人で約30ヘクタール分を1日で散布できるようになりました。今後も「スマート農業」の研究を重ね、より省力的な作業体系を目指していきます。
(農)みのり (入善町) 籠瀬茂春組合長

 

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