新年のご挨拶


JAみな穂 代表理事組合長
細田勝二

 新年あけましておめでとうございます。組合員の皆さまには素晴らしい新年を迎えられたことと心からお喜び申し上げます。
 さて、農業とJAを取り巻く情勢は大きな変革の時を迎えております。米国とのTAG(物品貿易協定)や昨年末に発効されたTPP11などにより畜産物をはじめとする安価な輸入品が流入し、国内農業生産額の減少が懸念されます。政府は関税の撤廃・削減によって海外で人気の高い日本産農産物の輸出が拡大できると捉えていますが、農村現場においては農業者の所得増大につながるのか不明瞭となっております。JAでは政府の動向を注視し、農業情勢がどのように変化しても、地域の「食」と「農」を守り、農業所得の増大に尽力していく考えであります。
 このような状況の中、昨年の稲作は7月の高温による茎数の淘汰、出穂後の日照不足、台風21号による稲の倒伏などで大変苦労を強いられるものとなりました。そのため、管内コシヒカリ一等米比率は87.8パーセントとなり、目標としていた95パーセント以上を達成することができませんでした。
 また、登熟不良の影響でくず米が増え、収量が低下するなど、農業は自然の影響を大きく受けるものだと痛感する年となりました。
  そんな中、昨秋から本格デビューとなった富山米新品種「富富富」は、①高温に強く、白未熟粒が少ない②草丈が短く、倒状しにくいなどの特徴を発揮し、管内の1等米比率は100パーセントとなりました。今年産の生産者に認定された方々には、昨年同様に高品質米となるよう栽培基準に基づいた管理の徹底を期待しております。


全国一斉に販売開始となった「富富富」を買い求める来店者ら

JAみな穂フェスティバルで「富富富」試食に並ぶ来場者ら

 

輸出用米のさらなるシェア拡大


昨年8月、中国への米輸出記念式典に出席した
細田組合長(写真左)

 JAでは平成21年から神戸市の米卸最大手「神明」と連携して米の輸出に力を入れてまいりました。初年度は米国、フランス、台湾の3カ国のみだった出荷先を年々増加し、昨年産は中国をはじめ31カ国に初年度の約40倍となる850トンを出荷するなど、順調にシェアを拡大してきました。
毎年約8万トン減少している国内の米需要をカバーし農業者の所得を確保するため、今年産は輸出量1,000トンを視野に入れながらさらなるシェア拡大に努めてまいります。

新規参入しやすい環境を

 JAは「1億円産地づくり支援事業」で取り組む「白ネギ」と「サトイモ」の産地化に向け、昨年は新たな機械設備を導入するなど、各集荷施設の機械体系を整備いたしました。今後も生産者がより新規参入しやすい環境を整備し、さらなる作付面積・販路の拡大に力を注いでいく次第であります。
 また、JAはこれまで管内7ヵ所の共同乾燥調製施設で水稲籾の乾燥・調製作業を行ってきましたが、より高品質で均一な「みな穂米」を安定供給するため、この7ヵ所の施設を大家庄共同乾燥調製施設と上原共同乾燥調製施設の2ヵ所に集約することとしました。同再編に伴い、2系列だった荷受口を3系列に増設、遠赤外線乾燥機(20トン)を新たに5台導入するなど機械体系を整備し、今年度中の稼働を目指してまいります。

新たな「中期3ヵ年計画」がスタート

 政府の規制改革推進会議はJA自己改革の進捗状況を検証しており、進捗状況いかんではJA理念を無視した政策を打ち出そうとする姿勢は依然として変わっていません。
こうした中、JAみな穂ではより魅力的なJAを目指し、平成28年度から平成30年度にかけて「第4次中期3ヵ年計画」に基づいて自己改革に取り組んでまいりました。今年度からは地域のさらなる活性化や農業者の所得増大を目指し、新たな「中期3ヵ年」を策定し役職員一丸となって尽力していく所存であります。組合員皆さまにはこれからも変わらぬご指導、ご鞭撻を心からお願い申し上げます。
結びにあたり、組合員皆さまのご健勝、ご活躍をお祈りいたしまして年頭のご挨拶とさせていただきます。


機械体系を整備したJAの新たな白ネギ選別集荷場

大家庄共同乾燥調製施設再編工事の起工式を行う関係者ら

 

初春のおよろこびを申し上げます

平成三十一年 元旦

代表理事組合長 細田 勝二
専務理事 酒井 良博
常務理事 住吉 一久

理  事 永田 治幸
理  事 廣田  誼
理  事 長谷 一司
理  事 小路 正三
理  事 西川 信一
理  事 永口 正男
理  事 大井 恵子
理  事 広瀬 由友
理  事 大角 俊信
理  事 辰尻 幸彦
理  事 中島 憲一
理  事 大森 憲一
理  事
北川 和子
理  事
竹内 寿実
理  事
大井 義和
理  事
尾山 浩二
代表監事
小澤 政憲
常勤監事
青木 英雄
監  事
越坂 邦夫
監  事
百石 幸博
員外監事
荻野 孝次
監  事 木枝 春夫
参  与 藤田 十五
外  職員一同

 

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