昨年から富山米新品種「富富富」が本格デビューとなり、全国の百貨店や大手スーパーで販売されるなど、大きな話題となりました。
 管内では36経営体が栽培に取り組み、台風21号の影響や高温など厳しい気象条件の中、一等米比率は100パーセントとなり、高温に強く倒伏しにくい「富富富」の特徴が証明された年となりました。
 今年は管内で54経営体が生産者登録し、栽培面積は昨年の69ヘクタールから145ヘクタールまで拡大することとなりました。昨年に引き続き生産者に登録された方々も多く、より高品質な米の生産が期待されます。
 昨年の栽培を振り返り、ブランド米に育てましょう。

昨年産の取組み 概要と反省点


作付面積 収量
一等米比率
県全体 518ヘクタール 約2,570トン 99.1パーセント
JA管内 69ヘクタール 約354トン 100パーセント

コシヒカリとの比較
生育……幼穂形成期、出穂期がやや遅い(収穫期は3日程度遅かった)
収量……やや少ない
品質……活青・青未熟粒がやや多いが、高温登熟に強く、背白・基白粒や乳・心白粒が少ないことから、整粒歩合は高い


急いで乾燥機を
掃除しなければ(汗)

反省点
・栽培時期がコシヒカリと重なった
・青未熟粒の発生がやや多くなった
・くず米の発生はやや多かった
・生産者間で収量のバラつきが多かった

対策
・コシヒカリの前に収穫する場合は、5月10日までに田植え作業を終えるとともに、コシヒカリとの田植え間隔を7日以上空ける
・適正な中干しの実施で弱小茎・遅れ穂による過剰着粒を防ぐ

今年の生産ポイント

育苗……ガッチリ苗に仕上げる
田植え…5月6日~5月20日頃に行い、70株/坪植えを徹底する
施肥……専用肥料を32kg/10アール施用する(慣行コシの8割)
防除……農薬施用成分回数12以内を遵守する
収穫……籾黄化率80%で収穫し、胴割米の発生を防ぐ
乾燥……玄米水分14.5~15.0%を目指す(水分の戻りに注意)
調製・選別……1.9ミリのふるいで選別する

市場の反応は上々!!

 

発売開始日はあいさい広場でも
開店前から行列ができました

昨年産は10月11日から全国約3,000店舗で一斉に販売が始まり、初日から完売する店舗が続出するなど順調なスタートとなりました。その後も着実に販売数を伸ばしたほか、県内の学校給食に使用されたり各イベントでパックご飯として配布されたりするなど、昨年生産された2,570トンのほとんどが消費されました。
今年産からはより幅広いニーズに応えるため、従来の2キロ袋に加え新たに5キロ・10キロ袋での販売や玄米での流通が決まりました。

今年産の生産者・面積が決定!!

会長の声


JAみな穂
『富富富』ブランド化推進協議会
青木孝弘 会長

「富富富」は草丈が短く高温に強いなどの特徴があるので栽培管理が容易であるとともに、農薬や肥料の使用量を削減できるのでコスト面でも魅力的な品種です。
今年産の生産者に認定された方々には昨年と同様に高品質米となるよう徹底した栽培管理を期待しております。
「富富富」が県を代表するブランド米となるように、これからも生産者、関係機関の連携を深めていきましょう。

 

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