ゴボウはシャキシャキした食感と独特な香りが特徴の野菜です。低カロリーで食物繊維を多く含んでいることなどから女性を中心に人気を集めています。また、耐寒性・耐暑性が強いので栽培しやすい野菜となっています。
※トウ立ちの発生を防ぐため、秋まきに適した品種を栽培しましょう。
☆秋まきのおすすめ品種:長根種「山田早生」短根種「サラダむすめ」
栽培スケジュール
畑の準備
水はけが良く、少なくとも3年はゴボウを栽培していない圃場を選びましょう。播種の2週間以上前に苦土石灰を1㎡あたり150g程度施用し、深く耕しましょう。1週間前には完熟堆肥を1㎡あたり3kg程度と化成肥料を1㎡あたり100g程度施用し、再び耕してから幅50~60cm、高さ10~30cmの畝を立てましょう。(耕土が浅い場合は高畝にしましょう。)※石や土塊などは岐根の原因となるので取り除きましょう。
播種から収穫までの管理
ゴボウは種皮が硬いので、タネをひと晩吸水させましょう。播種前にはネキリムシ対策としてダイアジノン粒剤5を全面土壌混和しておきましょう。畝に直径5cm、深さ1cmの穴をつくり、あらかじめ吸水させたタネを1穴あたり4、5粒まきましょう。株間は長根種で10~15cm、短根種は3~8cmとし、播種後に薄く覆土しましょう。播種後はたっぷりかん水し、発芽するまでは水を切らさないようにしましょう。発芽がそろったら1回目の中耕・土寄せを行いましょう。
翌春に本葉が2、3枚になったら間引きし、上に伸びているもの1本を残すようにしましょう。間引き後は草丈が30cmになるまで1、2回追肥(化成肥料を1㎡あたり30g)し、中耕・土寄せを行いましょう。肥料不足になると「す」が入ってしまうことがあるので、注意しましょう。
病害虫対策
ゴボウは連作によるセンチュウの被害が大きく、岐根が多く発生するようになります。発見した場合はただちに防除しましょう。
収穫
根の直径が1cmくらいになったら収穫時期です。葉を地上10cmくらいで切り取った後、スコップで根の側面の土を30~40cmくらい掘り下げましょう。両手で根部を持ち、根を傷めないように丁寧に引き抜きましょう。